人生、リズムとタイミング

人生には、出会いとストーリー、シナリオと映像芸術が必要だ。

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仕事としての初めてのオススメ映像制作!動画広告!クライアントとしてがんばる!編 scene9 キャスティング!cut2

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 の続きです。

 

キャスティング。労力は、もしかしたら一番すくなるかもしれないし、

もしかしたら、一番体力をつかうかもしれないし。

 

 

出演していただく人によっては本当に大変なところ。

 

気合いいれていきまっしょい。

おいこらぁ!筋通せやどやー!みたいな先輩じゃないといいですよね。

 

来年くらいですか。

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めっちゃ楽しみ。

 

仁義を通す。

キャスティングのときにはとても大事です。

 

 スタートです

 

◯田戸江の先代社長の家・何の部屋かわからない大きな一室

  京都の有名な寺みたいな畳の数の部屋。

  社長と向き合い正座で座っている、田戸江、夢菜、野本。

野本「先代社長、お久しぶりです」

夢菜「著書は何冊も読ませていただいております会社の引き出しに5000冊くらいあるんで初めまして」

田戸江「おひさしゅうそうろう」

野本「どうした田戸江」

田戸江「若頭、自分に挨拶させていただいてもいいかそうろう」

野本「特に丁寧になってないかね」

  立ち上がり、腰を落とし、右手を差し出す。

田戸江「こんな大広間に通されて四苦八苦の仁義、おおさめいただきたくそーりー」

野本「どうした、先代だぞ」

田戸江「手前、畳一個借りて前口上どどどんと、じだんだかましますけどしょうるうぃー先代?」

夢菜「いいぞー! 前よりキレがでてるぞ!」

野本「諦めたい」

田戸江「手前、この体勢つらいんで早いとこおおさめしたいんでごわすが、巻でセリフ決めてもらっていいですが先代!!」

野本「先代、先代!立ち上がらなくていいですって!」

田戸江「ガタガタぬかしてんじゃねーぞこの野郎!」

夢菜「動き出した心臓はトドメ刺されるまで動き続けるんだよ!耳かっぽじって胸に耳あててみろこの野郎!」

田戸江「無理難題!どーなんだい!」

野本「先代呼吸器系弱いからもうやめて!」

夢菜「わかってても、クズの前で裸で踊らなきゃいけない昼飯時っての落ちてくるんだよ! お前みたいに3分にこだわる小さい弾に、この鳴き声がわかんのか!」

田戸江「おひかえなすって」

夢菜「前に進める気ないんだったら鼻の穴ひとつ増やすぞこのクソ野郎!」

田戸江「大日本帝国、日の出右から東へ登る途中、一度さげますその輪郭をなぞる足取り風まかせ、ふりう泣きゴト岩魚申しませんと、帰る道順行きとしいける、茶屋をみつけて三千里。ツーブロック先が生まれ故郷。二度とかえれなそうとう遠い、性は田戸江、名じゅんじゅん。ごろよし。家業、さっこんの会社員でござんした、人呼んでー!おっと松竹。ひと呼んで、風天の田戸江。

いざ万事万歳三唱くざく、ざっくばらんに以後万端よろしたもうことなかれ!」

夢菜「……すき」

野本「田戸江……」

田戸江「自分、オーガニック系畳の卸売やってるんで」

野本「家業!!」

田戸江「あと、不老にきく水もガブガブな関係なんで以後お見知りおきを。

さ、お控えなすって」

野本「今日の田戸江、狂い咲きだな」

田戸江「散って尚舞う是風天のサクラ!」

夢菜「お兄ちゃん!」

野本「おいおいおい」

田戸江「タコはだまってろ!」

野本「いつの間にかおとなりさん」

田戸江「手前、おちねえ匂いに包まれてお天道様にも顔向けできねえ足の裏みてえな分際でして」

野本「そんなことない。お前がかけてるのは迷惑じゃなく、人生だ」

田戸江「では、腹のくくりようはおのおので」

野本「へい」

夢菜「へい」

田戸江「長きにわたるダミ声戯言お聞き苦しゅうこと、まことに申し訳ございません、それでは手前満足、どうか、お手をあげなすって」

野本「万歳!!」

夢菜「万歳!!」

田戸江「ビンゴー!!」

 

  田戸江はキャスティングに成功した。

  東京、夏、30過ぎ。

  

 次です。

 

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