映画予告編は大体1番最初に作ったラフが1番良くできてる
「妥協せず、粘りに粘ったその先に、クリエィティブの神様の微笑みが見えるときが、たまにあるんだよ」
そんなことを、トップのランナーの方が言い出したとか言ってないとか。
映画宣伝の仕事は、とにかく無駄なことを何度も何度も繰り返した先にやっと納品の神さまが微笑んでくれるような仕事です。
それはもしかしたら、ただの時間的な締切かもしれませんが。
というか、締切に合わせて作られたりします。
そうです、作品の出来を決めるのは、
ただの締切で内容ではありません笑
1番最初のラフが1番気合い入ってる
うちが付き合いある映画会社の宣伝部のリーダー。
宣伝プロデューサー略して宣プロ。
うちらに仕事くださる、尊い宣プロの方は、
「本編みてさ、90秒で、こう続きがみたくなるようなやつ」
(=゚ω゚)…
続きがみたくなるようなやつ?
そりゃそうだろ!!
それ目指して、みんな予告編作ってるんだから笑
水を溜めれるようなコップ作って。
と同じようなことを言う人も世の中にはおりまして、しかもそーゆー人に限って偉い!
どーやって出世したんだ!!
って思う反面、どーとでも取れる言葉をたくさんつかうと、あとはヤークサー的なコミュニケーション能力で障壁突破で打開打開。
いい感じでよろしくー、ってさったあとの青ざめる空気、そーです空気も蒼く染まるのです。
とくに、劇場風に薄暗くしたスタジオの蒼は良く映える。
まさにシルバーウォール。
ただ、フワッとした言葉をもらってとりあえず作ってみろ。と言われたクリエイターは強いです。
自分のディレクションエディティングアッセンブラーの見せ所です。
締め切りも余裕あるし、
さいしょのほーは、
「うん、来週頭くらいにちょーだいはいはい」
なんて、軽い感じで1週間弱くらいくださいますわん。
気合い十分。
本編を何度もみて、台本読み込んで、
あれば宣伝資料をみて…
そうです、ない場合がほとんどですwww
そーやって、一本目の予告編ラフが出来上がります。
けっこーいい感じなんですよ。
うちの会社の場合は、
キャリアが長いリーダーがいて、みんなで話し合いつつある程度方向性をみんなで決めていきます。
「この映画のキモは、主人公のボロボロのかっこよさなんだよ」
なんて、話ながら、
社内で、あーでもこーでもいいながら作ります。
基本的には飲みながら笑
んで、あとひたすらYouTubeみたりします。
いま、世界中の予告編が、簡単にみられるんですよね。
それがすごい。
それで、んー、これが今のはやりかー。なんて話ながら。
これでいいんじゃないの?
なんてものができたりします。
提出日にみせます。
だいたい、最近はメールです。
どんなパソコンやスマホでも観ることができるような小さなデータに圧縮して、
それをアップロードしてURLをゲット。
んで、メールにURLを貼り付けて完成!!
送信!!!
「おっきーモニターでみたいからDVDにしてー」
(=゚ω゚)…いってることがわかりません。
URLで送ったデータでも大きな画面で観ようと思えばみれますよね?
てか、先に言えますよね?
ていうか、映画の会社ではたらいてますよね?
そんな知識でやっていけるんですかどーぞ?
ということで、DVDを焼いてバイク便です。
実は2010年くらいまでは、
わりとバイク便でした。
データもあったでしょうが。
ギガファイル便が革命を起こしましたね。
あれすげー。
あれなかったら、
(=゚ω゚)…
ということで、バイク便でぶーん。
「全然だめ」
(=゚ω゚)…感想はそれだけですか??
フワッとした指示で、
一所懸命作った作品を、
フワッとした言葉で否定しないで笑
なにも進まないw
そう、彼は締切まで答えを出す気のない、
ただの暇つぶし宣プロ。
そんな人もいるのです。
人物に絞ろう。